皆さんは「ヘルプマーク」をご存知でしょうか?

赤い背景に白い十字とハートが描かれたヘルプマーク。電車やバス、街中などで見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ヘルプマークは、外見からは分かりにくくても、援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせるためのマークです。

今回は、ヘルプマークの意味や身につける理由、見かけたときに私たちができることについて、障がい福祉に携わる私たちの視点からお伝えします。

ヘルプマークとは?どのような意味があるの?

ヘルプマークは、外見だけでは分かりにくい障がいや病気などがあり、周囲の人に援助や配慮を必要としていることを知らせるためのマークです。

例えば、義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病のある方、妊娠初期の方など、さまざまな事情を抱える方が利用しています。

外見からは元気そうに見えても、長時間立っていることが難しかったり、体調が急に悪くなったりすることもあります。

ヘルプマークは、そうした周囲からは気づきにくい事情を伝え、必要な援助や配慮につなげるための大切な目印です。

ヘルプマークを身につけている人には、どのような理由がある?

ヘルプマークを身につけている理由は、一人ひとり異なります。

自分の状況を周囲に理解してもらうため

自分にはどのような事情があり、どのような配慮が必要なのか。それを周囲に知ってもらうため、意思表示や自己表現の一つとしてヘルプマークを身につけている方がいらっしゃいます。

例えば、満員電車の中で座席を必要としている場合や、外出先で困ったときに周囲の人に気づいてもらいたい場合などです。

自分から説明することへの抵抗や負担があるため

一方で、中途障がいのある方などの中には、ヘルプマークを身につけることに抵抗を感じながらも、周囲に自分の状況を伝えるために身につけることを選択される方もいらっしゃいます。

自分の状況を言葉で説明することに抵抗があったり、出会う人それぞれに事情を説明することが負担になったりすることもあります。

そんなとき、ヘルプマークが自分の状況を伝える一つの手段になることがあります。

自分のことを知ってほしいという思いもあれば、できれば自分から詳しく説明せずに理解してもらいたいという思いもあります。

ヘルプマークを身につけている背景には、さまざまな事情や気持ちがあるのです。

ヘルプマークを見かけたら?私たちにできる配慮

電車やバス、街中などでヘルプマークを見かけたとき、私たちには何ができるでしょうか。

例えば、次のような行動が考えられます。

– 電車やバスで、座席を必要としている様子があれば席を譲る
– 困っている様子があれば「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかける
– 緊急時には、本人の様子を確認しながら必要な援助につなげる
– ヘルプマークの意味を周囲の人にも伝え、理解を広げる

大切なのは、ヘルプマークを見ただけで相手の状況を決めつけないことです。

マークを身につけているからといって、必ず援助を求めているとは限りません。必要な配慮は人それぞれです。

相手の様子を見ながら、本人の意思を尊重して行動することが大切です。

障がい福祉の現場から考える、安心して外出できる地域づくり

私たち「訪問介護事業所 彩」は、障がい福祉サービスを通じて、日々さまざまな方の生活を支援しています。

移動支援では、ヘルパーが利用者さんと一緒に買い物や外出先へ向かうことがあります。

しかし、いつもヘルパーがそばにいるわけではありません。ご自身で買い物に出かけたり、作業所へ通われたりする方もいらっしゃいます。

そのようなとき、周囲の方がヘルプマークの意味を知っていれば、困っていることに気づき、必要な配慮につながるかもしれません。

私たちが支援の現場で関わる方々も、地域の中で日常生活を送っています。

豊中市・池田市・箕面市をはじめ、地域の中で誰もが安心して外出し、自分らしく生活できる環境が広がってほしいと願っています。

そのためにも、福祉サービスを提供する私たちだけでなく、地域で暮らす一人ひとりがヘルプマークについて知ることには、大きな意味があると考えています。

まとめ|ヘルプマークへの理解が、誰かの安心につながる

ヘルプマークを身につけている理由は、一人ひとり異なります。

周囲に自分の状況を理解してもらいたい方もいれば、自分から説明することへの抵抗や負担から、マークを身につける選択をされる方もいらっしゃいます。

だからこそ、マークの意味を知るだけでなく、その背景にあるさまざまな事情や気持ちにも目を向けることが大切です。

ヘルプマークを見かけたとき、少し周囲に目を向けてみる。困っている様子があれば、相手の意思を尊重しながら声をかけてみる。

そんな小さな気づきや思いやりが、誰かの安心につながるかもしれません。

訪問介護事業所 彩は、これからも障がい福祉の現場から、地域の皆さんと一緒に、誰もが安心して暮らせる社会について考えていきたいと思います。