
多目的トイレで見かける「オストメイトマーク」。どんな意味があるか知っていますか?
商業施設や駅、公共施設などの多目的トイレで、見慣れないマークや設備を見かけたことはありませんか?
そのひとつが「オストメイトマーク」です。
車椅子マークやベビーマークと比べると、普段の生活では目にする機会が少なく、どのような人が利用するのか、何のための設備なのか、知らない方も多いかもしれません。
今回は、オストメイトとはどのような方なのか、オストメイト対応トイレにはどのような設備があるのかを分かりやすく紹介します。
オストメイトとは?
オストメイトとは、病気や事故などによって、手術でお腹に「ストーマ」と呼ばれる排泄口を造設した方のことです。
ストーマには、便を排出するためのものや、尿を排出するためのものがあります。排泄物を受け止めるために、腹部に専用の袋(ストーマ装具)を装着して生活します。
オストメイトの方の中には、仕事や買い物、旅行など、日常生活を自分らしく送っている方も多くいます。
一方で、外出先ではストーマ装具の管理や交換、周囲の皮膚の清潔を保つために、一般的なトイレとは異なる設備が必要になる場合があります。
そこで重要になるのが、オストメイト対応トイレです。
オストメイト対応トイレにはどんな設備がある?
オストメイト対応トイレには、ストーマ装具の処理や身体を清潔に保つための設備が設置されています。
1.汚物流し
オストメイト対応トイレで見かける代表的な設備のひとつが「汚物流し」です。
ストーマ装具の中にたまった排泄物を処理したり、装具を洗浄したりする際に使用します。
一般的な手洗い器とは異なり、排泄物の処理を想定した形状になっています。
2.水栓・シャワーなどの洗浄設備
施設によっては、ストーマ装具やその周辺を洗浄するための水栓やシャワーなどが設置されています。
外出先でも必要なケアを行い、衛生状態を保つために役立ちます。
3.手すりや荷物置きなどの設備
トイレによっては、身体を支える手すりや、装具の交換時に必要な物を置くための棚などが設けられていることもあります。
ただし、設置されている設備は施設によって異なります。すべてのオストメイト対応トイレに同じ設備があるわけではありません。
オストメイト対応トイレがあることで、外出の安心につながる
外出先でトイレを利用することは、誰にとっても日常的なことです。
しかし、必要な設備がなければ、安心して外出することが難しくなる人もいます。
オストメイト対応トイレは、必要なケアを外出先でも行えるようにするための大切な設備です。
買い物や通勤、旅行など、さまざまな場面で安心して過ごせる環境が整うことは、外出の機会や行動範囲を広げることにもつながります。
多目的トイレに設置された設備は、単に便利なものというだけではありません。誰もが地域の中で生活し、社会に参加するための環境のひとつなのです。
私たちが知っておきたいこと
オストメイトの方は、日常生活の中で出会う機会が少なく、どのような設備が必要なのかを知るきっかけも、あまり多くないかもしれません。
しかし、私たちが普段何気なく利用しているトイレの中には、その設備を必要としている人がいます。
自分自身が使う機会がなくても、そうした設備を必要としている人がいることを知り、理解しておくこと。それも、誰もが安心して外出できる社会につながる大切な一歩だと思います。
この記事をきっかけに、普段はあまり意識することのないトイレの設備にも目を向け、さまざまな人の暮らしについて考えていただけたらうれしいです。
彩(irodori)から
私たち訪問介護事業所 彩(irodori)は、豊中市を中心に、池田市・箕面市などの地域でも、障がい福祉サービスや移動支援を通じて、一人ひとりの生活や外出を支えています。
外出先にどのような設備があるのか、安心して利用できる環境が整っているのか。そうしたことも、外出を支えるうえで大切な視点です。
これからも、障がい福祉や外出に関わる情報を発信しながら、誰もが暮らしやすい地域について考えるきっかけをつくっていきたいと思います。
